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ROOF

屋根とは

屋根とはは主に建物の上部を覆う構造物である

外の天候の変化、たとえば強風太陽の強い日差し、気温の変化、工場ばい煙大気中の粉塵を防ぐなどの役割を行う。

屋根のデザインは、その土地の風土によって様々ある。

屋根を覆うことを「葺(ふ)く」といい、屋根に使われる素材(茅葺のかや、鋼板、スレートコンクリートなど)により「○○葺」と形容される。

建物の構造はそのままに、屋根だけを交換することを「葺き替え」(ふきかえ)という。

近年では既存の屋根にかぶせる、「カバー工法」「重ね葺き」がコストがかからない工法として注目されている。

使用される素材はその土地や時代文化圏で利用しやすいものが使われることが多い。

屋根は建築物の上部を覆うという役割から、さまざまな機能が求められている

 

建築物の一要素として基本的に求められる機能

  • 防水性 - 雨水を室内に浸透させない。また、屋根面からスムーズに流排出させる。

  • 耐風性 - 室内への風の吹込みを防ぐ。強風によって屋根材が剥離・離散しない。あるいは、変形や緩みを生じない。

  • 耐衝撃性 - 石などの飛来物によって、容易に損傷しない。また、運搬・施工時の加重や衝撃で容易に損傷しない。

屋根の寿命と関連して求められる機能

  • 耐候性 - 太陽光(特に紫外線)、雨水、気温変化、大気中の汚染物質などによる、劣化や損傷がない。

  • 耐食性 - 大気中の海水微粒子、腐食性ガス、酸性雨などによる腐食がない。

  • 耐寒性 - 雪や雨の凍結・融解による損傷がない。積雪による荷重、吹き込み、すがもれ、滑雪に耐える。

  • 耐熱性 - 日射などによる熱変動に耐える。熱による収縮・応力による破損がない。

  • 防露性 - 温度湿度変動による屋根下面や下地金具の結露を防ぐ。

その他の付加価値的機能

  • 防火/耐火性 - 火災時に着火・引火しない。熱による強度低下・破壊がない。

  • 吸遮音性 - 建築物内外の音を伝えない。雨音の発生の防止。

  • 防汚性 - 汚れがつきにくい。付着した汚れを容易に除去できる。

  • 遮熱性 - 特に日射による熱上昇を、屋内に伝えない。

  • 耐震性 - 地震で容易に損傷しない。また、一般に屋根が軽い建築物の方が地震に強いとされる。

屋根の名称

スクリーンショット (7).png

屋根の形状

屋根は機能面から台風に伴う強風や近年多発しているゲリラ豪雨、降雪など、自然災害から建物を守るという役割を担っています。そして、外観デザインを考える上では、そのスタイルや勾配、使う仕上げ材によって印象が違って見えるほど重要な要素と言えます。

スクリーンショット (8).png

屋根材の種類

屋根材は大きく分けて4つの素材に分類されています。素材にはそれぞれ特徴があり家の構造や屋根の仕様により選択をする必要があります。

スレート系

金属系

粘土瓦系

​セメント系

屋根工事
屋根・外装工事は、主に屋根部分の葺き替えや補修工事、外壁の補修工事、屋根と外壁の塗装工事などに分かれています。
屋根工事は、屋根の葺き替え工事、重ね葺き(カバー工法)、屋根塗装工事、瓦屋根の漆喰補修工事、棟板金交換工事、雨樋交換工事などがあります。同じ屋根といっても、瓦屋根、金属屋根、スレート屋根、セメント瓦など瓦の素材に応じてメンテナンス内容やその時期、補修工事の内容も異なります。屋根の葺き替え工事が最も大規模です。瓦屋根のように屋根の塗装工事が不要の屋根材もあります。

 

外壁補修工事

屋根と同じように、外壁も10~15年周期で補修工事や塗装工事が行われます。外壁も経年劣化しますので、定期的なメンテナンスとして外壁補修工事が必ず行われます。外壁材により耐用年数は異なりますが、外壁の表面が劣化し、ひび割れがしたり、浮いたり、剥がれたりします。放置していると、雨水が浸入し内部も汚染されます。外壁も表面ではなく内部でカビや腐食が進行していることがあり、外壁の専門家による定期的な点検とメンテナンス、外壁の補修工事が必要です。主に、外壁の清掃やシーリングの打ち替え、雨漏りの補修、外壁モルタルやタイルの浮きなどを撤去し部分補修をしていきます。

 

屋根・外壁塗装工事

屋根と外壁の両方に共通する塗装工事は、使用する建材・部材により定期的に行う必要があります。
屋根や外壁にも耐用年数がありますが、使用する塗料のグレードによりその機能や耐用年数が全く異なります。屋根や外壁の塗装は、古くなった建物の美しい外観を保ちます。そして、雨や風、紫外線などの影響を最小限にし、建物が劣化するのを防ぎ建物の寿命を延ばし、資産価値を高める働きがあります。塗装に使用する塗料のグレードや機能性ももちろんですが、色選びも大変難しく、サンプルで見たイメージと実際に塗った後の色のイメージが異なることもあります。一度塗装した後は、何十年もその色を見ることになります。色の心理的な効果や風水効果なども考えて慎重に屋根や外壁の塗装色選びを行う必要があります。屋根工事や外壁工事は大規模で高額な工事が多くなっています。それでも定期的な点検を行い、メンテナンスをマメに実施すれば、かかるコストを抑えることができます。

お住まいの屋根にはどんな改修工事が必要?簡単に整理


新築のマイホームでも古くなると、建物の外部や内部にいろいろな不具合が生じたり、劣化が激しくなり、修理が必要となります。
そこで屋根に関するよくある改修工事について簡単に整理しました。

 

 

雨樋の交換工事
雨樋は、経年劣化も早く、10年以上一度もメンテナンスを行っていないなら、ゴミ詰まりが発生している可能性が高い箇所です。
木が多い場所には落ち葉も多く、湿気が多ければ、苔も生えやすくなっています。
ゴミ詰まりにより、雨樋が劣化し穴が開いたり、水漏れしたりしていると、交換工事を行う必要があります。

 

棟板金の交換工事
スレート屋根にも金属板が使われており、屋根の一番上に設置されているのが、棟板金です。
棟板金が劣化すると、釘が緩んだり、強風で浮き上がったりします。
大雨が降ると、雨漏りの原因となりますので注意が必要です。
棟板金だけではなく、下地の木材が腐食している可能性も高いので、発見したら早めの棟板金の交換工事が必要です。
昔の工法では棟板金の交換時期の目安は20年程度だと言われています。

 

瓦の補修工事
瓦屋根を使ったお住まいですと20年に一回は見てもらいましょう。

​実はヒビが入っていた、

 

屋根の塗装工事
屋根にも塗装が必要です。スレートや金属屋根の場合は、耐用年数を迎える前に必ず塗装メンテナンスを行います。
塗料が劣化し、防水性能が弱くなり、塗膜が剥がれたりすると、屋根が傷みます。塗装は屋根材を保護しています。
塗装が劣化する前に塗り替えのメンテナンスを行うことで、長期間屋根の性能を維持することができます。
使用する塗料には、遮熱・断熱塗料、機能性塗料などがあり、グレードもいろいろあります。
屋根の塗装費用は40~80万円もします。
10~20年程度のサイクルで必ず塗装メンテナンスが行われます。

 

屋根の葺き替え・重ね葺き工事

屋根も20~30年前後で自然に傷みが激しくなります。屋根材によっては、20年程度で全面的な交換工事を行う必要があります。
それが屋根の葺き替え・重ね葺き工事です。
葺き替え工事では、屋根材以外にも下葺き材や野地板なども全て交換する場合があります。

重ね葺きはカバー工法とも呼ばれています。
重ね葺きは条件により、実施できない場合もあります。特に既存屋根材が重い瓦の場合は、重ね葺きは行われません。
既存屋根の劣化や下地の腐食が激しい場合も重ね葺きではなく、葺き替え工事が行われます。
重ね葺きの新しい屋根材には、軽量のガルバリウム鋼板などの金属屋根を選択することが多くなっています。

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